THE HOOD(ザ・フード)


両サイドにカフェが並ぶサン・マルタン運河(Canal Saint-Martin)からひと駅、ジャガイモ博士の誉れ高いParmentierの名を冠したメトロ3番線の駅にほど近いジャン・ピエール・タンボー通り(rue Jean-Pierre Timbaud)もまた、カフェ通りとして知られています。 その通りに2016年6月にオープンしたのが “THE HOOD(ザ・フード)” 。パリの若者に支持され、増えつつあるブルックリンスタイルのカフェのひとつです。

通りにあるカフェはいずれも音楽好き。週ごとになんらかのイベントが開かれている中にあって、カフェ・フードは “ Coffee Brewer Music Lover” を掲げる「美味しいコーヒーといい音楽の店」としてもちろん、コーヒー、音楽が存分に味わえる点が人気。

外装は古い雑貨屋の看板 « Parfumerie – Cadeaux – Bazar – Ménage » がそのまま残され、新しい窓ガラスに “THE HOOD” の白文字ロゴが描かれているのが唯一の目印です。

一瞬ためらう見た目とは裏腹に、内装は白を基調としたクラシックな天井と壁が清潔感にあふれています。デザインは違えど統一されたセンスで揃えられた座席は陽の入る窓側で通りを眺めるも良し、奥の大きなテーブル席で勉学・仕事に励むも良し。カウンターから漂うカフェの香りにほっと息をついたら、あとは思い思いの時間をどうぞ。



旅行者にオススメのポイントは、日本でもおなじみのメニュー、英語が通じる、無料wi-fiがあること。

まず、カフェメニューにはパリで一般的なカフェ(エスプレッソ)、カフェ・アロンジェ(アメリカンコーヒー)の他、フィルターで入れたドリップコーヒーや、夏季にはアイスコーヒーやアイスラテを出してくれます。アイスコーヒーを出してくれるカフェは(シアトル系チェーンを除いて)パリではまだまだ少ないので暑い夏にはほんとうに嬉しい。

ブルックリンスタイルだというこちらのカフェ、公用語(?)は英語。メニューも英語で書かれています。英仏バイリンガルのスタッフはみんな親切朗らかなので、オーダーも恐れることはありません。

無料wi-fiもパリのカフェとしては安定したもの。スタッフに尋ねれば笑顔でパスワードのメモを渡してくれるので、遠慮せずに訊きましょう。

そして洒落を利かせた店名の通り、フードメニューも充実。専任のシェフが朝・昼・スイーツとそれぞれに気の利いたメニューを展開しています。ここはフランスですから、カフェご飯もしっかり食べでがあるのでお腹を空かせて向かうのもいいかもしれません。

一点、残念なのはドリップコーヒーが1杯ごとの抽出ではないこと。1度にたっぷり淹れられたコーヒーはポットで保温され、オーダーに応じてポットからカップへ。やはりオススメはエスプレッソかカフェ・アロンジェというところに落ち着きます。







フードは2階にコワーキング・スペースを持つ他、週末にはコーヒーの焙煎アトリエなどのイベント、定期的なジャズのセッションが催されているなど「人の集う空間」としても熱心に活動しています。

店内に流れる音楽が気になったらスタッフに尋ねてみるといいかも。お店に所縁のミュージシャンの可能性、大です。




“THE HOOD”80 rue Jean Pierre Timbaud75011 Paris
http://www.thehoodparis.com


Horaires 営業時間

Lun(月): 08:00-19:00 
Mar(火): Fermé
Mer(水): 08:00-19:00 
Jeu(木): 08:00-19:00 
Ven(金): 08:00-19:00 
Sam(土): 10:00-19:00
Dim(日): 10:00-19:00

Wi-fi Gratuit 無料wi-fiあり


Menu

espresso : 2.50
café allongé : 2.50
noisette : 3.00
café filtre : 3.00
café crème : 4.00
chocolat chaud : 5.00
thé : 4.00
jus de fruits press : 5.00
iced coffee : 4.50
iced latte : 4.50
extra shot de café ou crème fouettée : 0.50

(2016年12月時点)


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