Les Petits Rolls(レ・プティ・ロール)


今回は日曜も、もしかしたら空いてる…?カフェの紹介です。

そのカフェ “ Les Petits Rolls(レ・プティ・ロール)” はパリ2区、メトロ4番線の駅名でもある Étienne Marcel エティエンヌ・マルセル界隈にあります。

いわゆるパリの下町っぽさが残る観光地としても人気の Montorgueil モントルグイユ通りとは少し毛色の異なるお隣の通りがレ・プティ・ロールがある Montmartre モンマルトル通り。

高級セレクトショップが目につく中、数件ごとにカフェがあり、そのどれもがカジュアルなスタイルのものが多いのもこの通りの特徴です。有名になりすぎた DIESEL ディーゼルのショップ(2階の窓に車が突っ込んでいる!)近くに真っ青なブルーを見かけたら、そこが目指すカフェで間違いありません。



フードもスイーツも巻き巻き。


2016年の秋にオープンしてまだ1年も経っていない、この辺りでは新顔のカフェですがお店のロゴが白抜きで描かれた真っ青な外観も、提供するフードとスイーツも他にはないものという点ではすでに存在感あり。

まず、フード。コルドン・ブルーといえば薄切り肉 × ハム × チーズを重ねた上にきつね色に揚げた四角形のサクッととろりと美味しいアレ。それがレ・プティ・ロールではくるくるくるっと巻かれてスティックに。ナイフ・フォークではなく紙に包まれた状態で出されるので、片手でかぶりつくスナック感覚の軽食となっています。持ち帰りも人気なのだとか。

そしてスイーツ。こちらはエアリーな食感のブリオッシュ。生地をくるくるっと巻いて焼きあがった小さなこぶし大の四角いブリオッシュはそのままだとあっさり、表面に溶けた砂糖がいい感じの甘みです。

しかし、スイーツに関してはあっさりよりこってりが身上のフランスで、それだけで人気が出るわけはありません。ブリオッシュへのカスタムオーダーがここのスイーツの真骨頂。チョコレートキャラメルソース、自家製生クリーム、ヌガー、フルーツコンポートなどをしっかり乗せておめかしさせてあげましょう。口福そして罪深い味わいでございます。




特筆するのはコーヒーの味、ではないけれど。


こちらのコーヒーもまた、パリの新しいカフェに揃って特徴的な酸味の効いた系統の豆を使用しています。ただし、そういったカフェに比べると酸味は穏やか。パリに拠点を構える自家焙煎コーヒー販売所 Café GRAM GRAM カフェ・グラム・グラム から仕入れたコーヒーは食後の1杯、スイーツのお供にぴったり合う味です。

コーヒーを売りにしたお店ではないから(むしろ、コルドン・ブルー・ロールが売り)、期待してなかっただけに嬉しい驚きを感じる人は多そう。

辛党は食後に フォームミルクふんわりの Macchiato マキアートを。甘党はクレム・シャンティ(生クリーム)たっぷりのブリオッシュに合わせてパンチの効いたダブルエスプレッソなど、いかがでしょう。

ちょっとひと息、の人はエスプレッソだけを頼んでも良し。新しいカフェには珍しく 1.9ユーロと、フランスおやじカフェ価格。が、味は良い。お供(accompagné)に3口くらいで食べられる小さなブリオッシュが付いてくるので、かなりのお得感です。



とにかく可愛らしい店内


フランスっぽいけれどパリらしくない可愛さで満ち溢れた内装はカワイイ好き女子にはぜひぜひ訪れて欲しい、いや混むのは嫌だから来なくても。この可愛さは2006年にソフィア・コッポラが撮った映画「マリー・アントワネット」のポップなイメージに共通するものがあります。

壁の一方はソファ席になっていてベルベットに似た手触りの布張りソファは深い緑と赤茶。程よい固さもあり(たまに深く沈み込んで立ち上がれないソファのカフェがあったりする)座り心地も良く長居したくなるカフェの条件を満たしています。強いて言えば、もう少しだけ奥行きがあるとよりリラックスできるのですが。

もう一方の壁はバーチェアと広いテーブルの組み合わせで10人掛け。雑誌が無造作に置いてある様子はソファ席とまったく違う雰囲気でちょっと面白い。

さらに最奥には猫脚ソファの2人席があって、細長い店のスペースに対してはかなりの収容力があるカフェです。



電源OK。Wi-Fi、OK。


驚くことに全席電源あり。どの席に座っても、足元に電源が用意されているので彷徨えるフリーランス人は覚えておくと、いざという時に使えます。

ただし、Wi-fi はいわゆるカフェタイムのみしか稼働しないそう。ランチタイムは切っていることもあるのでその辺は承知の上で行くのが吉、です。頭脳労働のお供に甘いデコレーションが施されたブリオッシュもどうぞ。

そうそう、夏季はソフトクリームもイチオシ、だそうです。



最初にこのお店に行ったのは日曜日。通りで見かけて通りすがりに覗いたらスタッフと目があって手招きされたのでした。

ユーモアたっぷりのスタッフに清潔でかわいらしい内装、綺麗なトイレに美味しいコーヒーと、待ち合わせまでの時間つぶしに丁度良い素敵な場所、というのがその日の印象。

がしかし、Facebook ページをみると基本的に日曜はお休みとなっています。それ以来まだ日曜日に訪れていないので、あれはいったいどういうことだったのか未だに不明。

なので、日曜にもやっている「かもしれない」カフェ、レ・プティ・ロールでした。



“Les Petits Rolls de Paris”
CANTINE / COFFEE SHOP

112 rue montmartre 75002 Paris, France

Tél. +33 6 59 79 54 76 
Fermeture hebdo. : dimanche <- いや、でも開いてたのです。
Métro(s) proche(s) :  Étienne Marcel (4番線) / Bourse (3番線) / Sentier (3番線) / Grands Boulevards (8,9番線)
Site: oui
https://www.facebook.com/lespetitsrollsdeparis

Horaires 営業時間

Lun(月): 08:30 - 18:30
Mar(火): 08:30 - 18:30
Mer(水): 08:30 - 18:30
Jeu(木): 08:30 - 18:30
Ven(金): 08:30 - 18:30
Sam(土): 10:00 - 18:30
Dim(日): fermé <- 開いてたんだけどな…

>> café

Espresso : 1.9euro ※フランスおやじカフェ価格!
Double Espresso : 2.8euro
Macchiato : 2.2euro
Americano : 3.2euro
Latte/Cappuccino : 4.0euro
Flat White : 3.8euro
Chocola Chaud : 4.0euro
※たっぷりが欲しければ " Latte/Cappuccino" を。ちょっとだけで十分なら "Macchiato" を。


>> Marques

Café Gram Gram カフェ・グラム・グラム http://gramgram.fr


Press

Les Petits Rolls de Paris débarquent rue Montmartre | ParisBouge.com
https://www.parisbouge.com/mag/articles/les-petits-rolls-de-paris-2880
Les Petits Rolls - Paris - Kiss My Chef
http://kissmychef.com/chaud-devant/nouveaux-lieux/petits-rolls-paris/6303
Mes derniers Coffee Shops coup de coeur | Lauralou
https://lescarnetsdelauralou.wordpress.com/2017/03/13/mes-derniers-coffee-shops-coup-de-coeur/#more-9521

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